2月に就労支援センターウィズダムの倉知延章先生(九州産業大学教授)をコンサルタントとしてお迎えし、つわ蕗会の職員研修会を行いました。効果的な就労支援モデルとして米国で誕生した「IPSモデル」の理念に基づいた支援について学びました。
IPSモデルの理念とは「どんなに重い精神障害を持つ人であっても、本人に働きたいという希望さえあれば、本人の興味、技能、経験に適合する職場で働くことができる」「就労そのものが治療的であり、リカバリーの重要な要素になる」というものです。
倉知先生の講義で学んだ職員の感想は、
「仕事に必要なスキルなどに着目するのではなく、利用者さん本人の働きたいという意欲を重視しているところがIPSモデルの素晴らしい点だと感じた」
「本人の可能性や本当のニーズを把握することの大切さに気付いた」
「個々のニーズに沿って適切なタイミングで就労を開始することの重要性を理解できた」
「まだ就職先の希望が見つからない利用者さんにはまず見学などで企業を見てもらう、知ってもらうことも大切だと気付いた」
などがあがりました。
倉知先生の講義を聞き、当法人つわ蕗会の河本理事は「現在の当事業所の利用者様には、SSTよりアサーションの方が受け入れてもらいやすいかも」と感じたとのことでした。そして、これからも私たちスタッフがIPS理念からズレないように、定期的に先生には訪問して頂きチェックしてくださるようにお願いしました。
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